~自衛官からの転職~元陸自生徒のセカンドライフ

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自衛隊を辞めたいと思っているあなたへ・・・脱柵だけは辞めましょう

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自衛隊を辞めたいと思っているあなたへ・・・脱柵だけは辞めましょう

高い志を胸に秘め、自衛隊へ入隊したけれど、厳しい訓練や人間関係など、様々な理由により、もう自衛隊を辞めたいと思っていませんか?

自衛隊は離職者が多い職種とも言われますが、さまざまな理由により退職していく人がいますが、自衛隊を辞める時に注意するべきことがいくつかあるので、ご紹介します。

自衛隊を「辞める」時の注意点

任用一時金について

自衛官候補生として自衛隊に入隊した場合、候補生教育が終了したときに「任用一時金」が支給されます。意外と忘れられがちですが、この任用一時金は、任官後1年3ヵ月未満で離職した場合には償還義務があるのです。

任官から3ヵ月未満で離職する場合には、支給額全額を、3ヵ月以上7カ月未満の場合は支給額の75%、7か月以上11カ月未満なら支給額の50%、11ヶ月以上1年3ヵ月未満なら支給額の25%を返還する義務があるのです。

参照元:陸上自衛隊自衛官任用一時金取扱規則

自衛隊を辞める場合には、この任用一時金の償還の義務があることを考えながら退職時期を検討しましょう。しかし、深刻な理由により離職を考える場合には、無理をして1年3ヵ月続けるよりも、支給額の返還をしてでも離職した方が良い場合もあるので、慎重に検討することをおすすめします。

脱柵だけはダメっ絶対!

自衛隊を辞めたいと思ってもなかなか先輩や上官に伝えられない、また、勇気を出して辞めたい意向を話しても引きとめられてしまい辞めたくても辞められない状況に陥ってしまうことがよくあります。そして、悩んだ挙句、脱柵という手段を選んでしまう人が少なくありません。

毎年必ずと言ってもいいほど脱柵してしまう隊員が日本各地で出てしまうのですが、自衛隊を辞めるための手段として脱柵と自殺だけは絶対に選んではいけません。

脱柵してしまった隊員は「所在不明隊員」として扱われ、実家の家族や地元の知人、近隣への捜索が行われます。所属部隊に迷惑をかけるだけでなく、捜索にかかった費用は脱柵した本人やその家族が負担しなくてはいけません。

捜索期間が長引けばそれだけ負担する費用も大きくなってしまいます。

また、自衛隊の捜索網はとても優秀と言われており、これまでに脱柵した人は数多くいる中で成功した人はたった1人だけという話があります。脱柵してもたいていは3日~1週間ほど、長くても3ヵ月以内には身柄を確保されるといわれています。私の同期でも脱柵してしまったものがいますが、ほとんどが1週間もかからずに連れ戻されていました。

連れ戻された隊員は、その後、心を改め隊に残るか、退職するかを迫られます。ほとんどの場合、依願退職となりますが、最悪の場合、懲戒免職扱いになってしまうこともあります。

自衛隊を辞めたいからといって脱柵をしてもいいことはなにひとつありません。

離職が難しい環境ではありますが、「辞める」という意思をはっきり伝え、先輩や上官を納得させられるように行動しましょう。そのためにも、まずは、「どうして自衛隊を辞めたいのか」という理由を明確にすることが大切です。そして、退職後の就職先をあらかじめ見付けておくと比較的、納得してもらいやすくなります。

また、自衛隊を辞める時には親や家族にもしっかりと説明をして賛同してもらっておきましょう。自衛隊を辞めるとき、そして辞めたあとに支えてくれる存在となるのは、部隊の班長でも部隊長でもなく家族なのです。

以上、自衛隊を辞めたいと思っているあなたへ・・・脱柵だけは辞めましょう 終わり

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